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2019年3月

2019年3月31日 (日)

春の徳舜瞥岳に登った。

ワカサギツアーも無事に終わりやっと自分の時間を楽しめるようになりました。

今年のツアーは2月中旬頃まで続いた大雪と大寒波のおかげで予定通り3月10日まで催行することができました。


というわけでいきなり山に登ってきました。

実は昨年、右膝の故障によりほとんど山に登っていませんでした。右膝を内側に曲げると痛みが走るので胡坐をかくことができませんでした。
そんな状態ですので今シーズンは楽しみにしていたスキーにも行けずじまい。

しかし雪山を見ているとどうしても登りたい衝動にかられいてもたってもいられなくなりました。
膝の不安はありますがもし痛くなったら途中で引き返すこともできます。
「試しに」という気持ちで準備を始めました。

本当は不安もあったので仲間と2人で行く予定だったのですが風邪を引いたらしく単独で登ることにしました。

目的の山は大滝村の徳舜瞥岳。
夏や残雪期に登ったことはありますが積雪期は初めてです。
コースは以前から狙っていた上野コース。牧場コースとも呼ばれています。
冬山登山では一般的なルートですが北海道雪山ガイドでは総合点75点の上級コースとなっています。



P3280001_1


夏道登山口への分岐を少し過ぎて更に直進すると市有牧野へ続く道の分岐があります。
ここを左折して100mほど進むと除雪の最終地点となりここに車を駐車します。
以前はもう少し先の農家まで行けたのですが離農でもしたのでしょうか今ではここが終点です。

天気予報では曇りですが強い寒気が入っているため雲の流れが速く時々雪が降ってきます。
天気が崩れないことを祈ってスキーを装着して午前8時少し前に出発しました。

遠くに少しだけ徳舜瞥岳が見えているのがわかるでしょうか。



P3280003 


道路の途中から山頂が見えました。

単調な車道歩きなので退屈ですが硬雪の上に10㎝ほど新雪が積もっていたのでシール歩行は快適!
ガシガシ歩いたと言いたいところですが膝を気遣ってのんびり登山口を目指しました。



P3280005


徳舜瞥岳全容が見えました。

見るからに風が強そうです。
実は今日の登山、3回ほど延期していました。
冬型の気圧配置が長引いていたためなかなか登るチャンスが巡ってこなかったのです。
今日も決して良いとは言えませんがこれを逃したらしばらくアタックできそうにありません。
ダメならすぐに引き返すつもりでした。


P3280006


40分ほどで登山口に着きました。
ここから広大な市有牧野を突っ切ります。

以前はここまで車で来ることが出来ました。
農家の家は玄関や窓が板で封鎖されていて誰も住んでいる気配はありません。

標高567m、徳舜瞥は1309mですので標高差742mの登りが待っています。
コンパスを目標に合わせて歩き出しました。


P3280008

P3280010

こんな感じの緩斜面を登っていきます。

吹雪になったら方向がわからなくなりそうな所です。
時折強く風が吹きますが今のところは全く問題はありません。
トレースが全くなかったのでとても新鮮で気持ちの良いスノーハイクでした。



P3280012

P3280013



どうですかこの雰囲気!
向こうの木の陰から森の妖精が見ているような気がしませんか?

どこか違う世界に迷い込んだ気分です。



P3280017



なんてメルヘンチックな思いに耽っていたら突然吹雪となって現実に引き戻されてしまいました。
寒気の流入で天気がめぐるましく変わります。

広い市有牧野の横断も終わりルートと林道が交差した地点です。
ここから先は何回か林道と交差しながら高度を上げていきます。
現在地を見失わないようにしっかり地図とコンパスで確認しながら進みました。


P3280020



一瞬の晴れ間に見えた山頂です。

大きな木が少なくなり灌木が増えてきました。
風もだんだん強くなってきました。

この辺りで新しいトレースが現れました。
足跡からスノーシュー2人パーティーだと思います。
登りと下りのトレースがついていました。
違うルートから登ってきたのでしょうね。



P3280022

P3280026



標高1050m、徳舜瞥の肩の手前まで登ってきました。
この辺が森林限界でしょうか。
この先はほぼ灌木帯です。

まだ少しスノーモンスターが残っていました。
風も更に強くなってきました。
頑張ってとりあえず肩まで行こうと思います。



P3280029



徳舜瞥の肩を過ぎた1100m付近です。

クラストとアイスバーンでスキーでの登山はもう無理です。
クトーの装着も考えましたがこのアイスバーンでは効き目がありません。
危険なのでスキーをデポしてアイゼンに履き替えることにしました。

風が凄まじく顔が凍傷になりそうだったのでバラクラバを頭からかぶって完全防備しました。

ここから見るだけでも山頂は地獄なのがわかります。

ここでトレースが消えているので先行者はここで撤退したものと思われます。



P3280030



突然雲が切れてきれいな青空が広がりました。

実は余りの強風に撤退も考えていました。
この風の中、最後の壁を登るのはちょっと危険でした。
また左からの風だったので右に吹き飛ばされる訳ですが、右側は断崖絶壁になっています。
もし落ちたら200m以上滑落して命はありません。
まして視界が利かない中での行動は無謀です。

と思っていたらこの青空!
こりゃ行くしかないっしょ!


P3280031
山頂アップ!

頼むから吹雪くな!
祈るような気持ちでした。

アイゼンの爪が刺さらないほどのアイスバーン。
まともに立っていられない強風。
春とは思えない寒さ。

ここで天気が崩れたらとてもヤバイけどもう後戻りはできません。


P3280034



更に近づく山頂。

最後の急登がつらかった。
アイゼンの前爪を立ててほとんど四つん這いで這い上がりました。
ピックがついたストックを持っていたのですが本物のピッケルの方が良かった。
強風でバランスを崩して凍り付いたハイマツにしがみつくこと2回。

とても生きた心地がしませんでした。



P3280035



午後12時20分、ついに落とした徳舜瞥岳山頂です。

本当は山頂手前の写真を撮りたかったのですがそんなことは到底無理でした。
持って行ったケストレルで測定すると最大瞬間風速36m、平均25m、気温-13℃。
ほとんど厳冬期と同じです。

標識をバックに三脚を立ててセルフ登頂写真を撮りたかったのですが状況が許しません。
残念です。



P3280037



稜線の向こうにホロホロ山とオロオロ山が見えました。

次のターゲットはホロホロ山かな、なんて思いながらすぐに下山準備。
山頂滞在時間はほぼ1分、一刻も早く高度を落さないと死んでしまいます。



P3280040



下山時にやっと撮った1枚です。



P3280043



これは何と言うのでしょうか?

ハイマツに雪と氷がまとわりついた状態。
エビのシッポともちょっと違います。

不思議な造形ですね。


P3280044



振り返ると先ほどまでいた山頂が見守ってくれていました。

ここまで下るともう安心です。
デポしたスキーを履いて滑降開始です。
ガリガリのクラスト混じりのバーンは快適とはいえませんが一気に降下しました。



P3280045



スキーなので下りは本当に速い!

途中で昼食を食べてふくらはぎと腿がパンパンになった午後2時20分、無事下山することができました。

行動距離 12.6㎞
行動時間 6時間26分(休憩含む)



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